太田記念美術館で「大江戸クルージング」展が開催されています。江戸時代の水辺を描いた浮世絵をクルージング感覚で楽しむ展覧会というコンセプトがもちろん、グーグルマップを使って浮世絵の推定作画地点を示したり、浮世絵で描かれた地点の現在の写真が紹介したりしていて、随所に工夫が見られる展覧会でした。江戸時代には江戸湾・隅田川・神田川などを初めとして、たくさんの水路が張り巡らされていたことは知っていましたが、展示されている浮世絵を見ていくと、舟遊びの場や運搬・交通手段して、様々な用途で水辺が活用されていたことが分かります。まさに浮世絵は当時の人々の生活の一面を切り取った写真的な存在だったのだと思います。「大江戸クルージング」展は江戸時代の浮世絵とクルージングのコンセプトを掛け合わせるという大胆で斬新な発想が、見事に結実した渾身の展覧会だと思います。最近は暑い日が続いていますし、ひとときの涼を求めて足を運んでみることをオススメします。